水性・ゲルインク・油性ペンの違いの話し

こんばんは

夏兎ロゼと申します。

 

今回は文房具七不思議(?)の一つ、水性・ゲルインク・油性ペンの違いについて書きたいと思います。

 

まずボールペンとは?!

ボールペンは先端についたかなり小さいボールを紙につける(筆記)ことによってそのボールが回転しインクが送られることによって線が書けるという物です。

ボールペンの定義は基本的には「油性ボールペン」のことを指します。

しかし、今や水性ペンやゲルインクペンと様々なインクがあるため人間の数だけボールペンの定義が違う世の中になっています。

「普通のボールペンくれ!」の一言でマッキー(マーカー・サインペン類です)をお求めだったりとか、「水性ペンくれ!」と言っていたと思ったらジェットストリーム(油性です)だったりとこれらを理解して使用されている方はあまり多くない印象です。

 

まず油性ボールペンについてです。

油性ボールペン(海外表記:ball-point pen、ball-point、ballpointpen)はインク素材として有機溶剤が主に使われているペンです。

耐水性に優れており保存性に優れているペンなのですが、粘度が高い為に筆記する際引っかかりを感じやすいのと、余剰インクがペン先に貯まり塊となる「ボテ」という状態になりやすいのです。あとは書き出しがカスレやすいという欠点があります。

しかし、最近の文具メーカーの企業努力の結果、ジェットストリームインクやアクロボールが筆記時の引っかかりなどを解消してくれているので今となっては欠点は少ないです。

 

水性ボールペン(海外表記:Rollerball)はインク素材は水が主に使われているペンです。

インクの粘度を下げることによって筆記をサラサラと書けるようにしたのが特徴です。

色の発色やその書き味は油性ペンを凌駕する魅力があるのですが、キャップをしていないとインクの乾燥による故障が発生しやすくなるので取り扱い注意です。

 

ゲルインクボールペン(海外表記:Gel Ink Pen)は簡単に言うと油性ボールペンと水性ペンのいいとこ取りをしたペンです。

水性ペンの書き味・油性ペンの保管性に優れた耐水性の性質を取り込んだこのペンは、様々なインク粒子を扱えるのも特徴で、様々なカラーリングのペンがほとんどゲルインクペンなのはそれが理由だと思います。

 

いかがだったでしょうか。

普段使っているボールペンが実は何インクだったかというのを理解して使うようにすると、適材適所などがわかるようになるので最適な場面でボールペンが使えるようになると思います。

 

ロゼ的適材適所で書くと、

普通の油性ボールペン:書類・長期保管する文書、公文書

ジェットストリーム等の油性ボールペン:長期保管する文書、殴り書きでも問題ない伝票類

水性ペン:長期保管の予定がない書類、すぐ破棄する物(オーダーとか)

ゲルインク:ポップ類、長期保管の予定がない書類、イラスト系、すぐ破棄する物

 

といったところです。

特に公文書は長期保管するので基本的には油性ボールペンで書かないといけないことになっていますが、役所の方はだいたい我々が使っているボールペンが油性かどうかは把握できていません。

なので基本的には何でも大丈夫だと思うのですが、油性を使えば間違い無いです。